ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

その隣には、いつものように朝雛先輩が立っていた。


ステージに階段を使って上がる。


「夢乃!」


華恋ちゃんの声が聞こえて振り返ると、華恋ちゃんと後ろで息を切らした昊乃さんと美琴ちゃん、三葉さんがいた。


生徒会メンバーで動けないのは、那津葉先輩だけだったようだ。


ただそれなら、那津葉先輩が動けない理由が分からない。


「緊急事態だ。至急探してほしい人がいるんだけど、いい?」


私達は顔を見合わせてから、うなずく。


「おそらく今動ける人は、上級貴族のヴァンパイアだけだ。他の人は、催眠にかかってしまっている」


「さ、催眠…?」


昊乃さんの言葉に、昊葉会長がうなずいた。


「詳しいことは後で説明する。とにかく今は、不審な人物をとらえてくれ。それと、昊乃さんと恋星さん、三葉さんを守ってくれ。おそらく狙いは3人だ」


「どういうことですか?!」


私は食いつき気味に聞いた。


すると、昊葉会長は言いにくそうにした後。


「僕の予想が正しければ、特別な血の疑いがある3人を狙いに来た…んじゃないかな」


その言葉に、私は言葉を失ってしまった。