ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

普段はドレスなんか着ないから歩くのは慣れないけど、授業で教わったように頑張って乗り切る。


私が社交界に出るなんて思えないけど、将来役に立つ可能性だってある。


しっかり学びながら楽しまないと。


その時、ふと視界に映った音花さん。


音花さんは、2人の男の子と話をしていた。


その男の子たちの後ろ姿だけで、誰か分かってしまった。


私の心臓が、恐怖でドクンッと音を立てる。


「本当にいいんですね?僕達の好きにして」


「ええ、いいわよ。まあ、私に従うのが条件だけど」


音花さんが素で話してる感じだから、あの2人とは仲がいいのかもしれない。


「それは無理です。僕達は伊織様に仕えていますから」


「ま、そうね。いいわ、使えそうって思っただけだし。役に立ってよね。ほら、さっさと行くよ」


そう言って、3人は庭に出て行った。


男の子2人は…間違いなく、界李くんと橙李くんだった。


私は興味本位で、3人のあとをついていってしまった。