ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「あっそうそう。私のこと“雨晴さん”じゃなくて華恋でいいわよ。そのほうが友達って感じがするし!」


「う、うん!えっと…じゃあ華恋ちゃんって呼ぶね?」


友達と言ってくれたことがとても嬉しかった。


高校生活初の友達だ。


「じゃあ私はこっちだから…また明日」


華恋ちゃんとタッチをして笑い合う。


あと少しで家に着くというところで、華恋ちゃんとは別れた。


別れた後浮かれていた私に、華恋ちゃんの言葉が届くことはなかった。


「はあ…。もうちょっと情報を聞き出せばよかったかしら。私がヴァンパイア達に見つかるのも時間の問題ね」


裏では、とても大きなものが動き出していた。