ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

皇くんの中で、少しでも大きい存在になりたかったのに。


やっぱり、私は皇くんの隣にいちゃいけないのかな。


音花さんのような人じゃないと、ダメなのかな。


「夢乃は人間なんだから。俺らヴァンパイアのことに、首突っ込まないほうがいい。音花だってヴァンパイアだ。ただでさえ、夢乃は特別な血の疑いがあるんだから」


完全に線引きされた。


関わってくるなって言っているようなもの。


人間だから、特別な血だから関わっちゃいけないの?


そんなの悲しいよ。


「嫌だよ!私は皇くんの力になりたい!!」


「夢乃!」


皇くんの力強い声に驚く。


「夢乃を危険にしたくない。俺の気持ちも分かってくれ」


「あ…そ、そうだね。うん…。ごめんね」


そうだよね。