ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「おい、あんまりそういうことやってるとドレスが崩れるぞ」


音花さんに注意はするけど、拒否はしないみたい。


それがなんだか苦しくて。


どうしてだろう。


「ごめーんね?」


かわいく謝る音花さんに、笑う皇くん。


私の知らない顔だ。


「ねねっ。音花、夢乃ちゃんと話したいからあのケーキとってきて!」


「えー別にいいけど」


呆れながらも、ケーキを取りに行った皇くん。


皇くんがいなくなったことを確認して、音花さんは話し始めた。


そして、音花さんの顔から笑顔が消えた。


「あんたさ、夜空くんのなんなの?」


「え?えーっと…」


なに、と聞かれてもよく分からない関係だ。