ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

那津葉先輩のその言葉と同時に、昊葉会長にスポットライトが当てられた。


きっと、この会場にいるみんなが昊葉会長の虜だ。


なんだか入学式を思い出すな。


「本日はお忙しい中、この会場へ来てくださりありがとうございます。もうすでに話した通り、この新入生歓迎会パーティーは大切な社交を学ぶ場です」


これは、私達も授業で教えてもらったこと。


夢色学園は伝統とかを大事にするから、こういう場が多いらしい。


「我が校の誇りの生徒達が、将来社交界に出て美しい姿を見せるために。このパーティーでは、生徒全員がドレスやタキシードに身を包み学ぶ場。みなさんの成長した姿を見れることを、期待しています」


そう言って、昊葉先輩はステージ裏に戻ってきた。


「お疲れ様です」


那津葉先輩にそう言われて、とても嬉しそうに笑った。


「それでは、ここで諸注意を。もし会場内でトラブルが起きた場合は、生徒会役員が対処します。メンバーは右腕に赤いブレスレットをつけていますので、何かありましたらお声がけください」


私達は、きれいな赤色のブレスレットを右手首につける。