ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

***


「お母さん、ただいま!」


しばらくして、彩鈴ちゃん達が帰ってきたみたい。


「はーい、おかえり〜」


「ほんっとごめんね!!」


すぐにリビングに来て、謝罪をしにきた。


「すみません、僕も何も言わなくって」


彩鈴ちゃんに続いて、皇くんまで謝罪した。


「はいはーい。もういいから、早く手を洗ってきなさい!」


「は〜い…」


莉子さんにそういう言われると、彩鈴ちゃんは素直に手を洗いに行った。


皇くんも彩鈴ちゃんの後を追うけど、莉子さんに止められた。


「夜空くん!」


「え、はい…なんでしょう?」


「彩鈴ってばあんな子だけど、合わせてくれてありがとね」


皇くんは少し黙った後、笑顔で言った。