ヴァンパイアに狙われています！〜運命は危険な出会い〜

守ってくれる

皇くんと彩鈴ちゃんが部屋から出て行って、30分ほど経った。


特に連絡もなく2人は姿を消してしまった。


莉子さんがさすがに心配だ、と言って彩鈴ちゃんに電話をかけた。


「彩鈴？！大丈夫…？何か事故とかにあったりしてない？」


すごく心配している様子で電話をしていた。


それから、電話越しに彩鈴ちゃんの声が聞こえた。


『ごめん！！電話忘れてて…』


それだけでよかった、と安心した。


冷静を保とうとしていた華恋ちゃんも、一颯さんもほっとしていた。


「あと15分くらいで帰ってくるって。ほんと、うちの子が迷惑かけてごめんね〜」


「い、いえ…大丈夫です！」


莉子さんもすごく心配していて、ほっとしているのが分かる。


やっぱり親子なんだなって。


それにしても、2人はどこに行ったのだろう。


まあ、後で聞けばいいか。