ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「…ああ、そうだよ。夜空は俺の大切な息子だ」


真剣に言った魔王様に、嘘はなかった。


信じるしかない、そう思った。


「じゃあ…僕には半分王家の血が入っているんですか?」


「いいや、夜空は純血だよ。両目が赤いからね」


「えっ?でも、母さんは王家の人じゃないんですよ?」


魔王様は複雑そうに顔をゆがめた。


母さんは、華田(はなだ)家と呼ばれる名家の娘だ。


華田家も王家に直接の関わりがあり、従っている家系で皇家と同じような立場にあった。


でも、王家の血の入っている人はいない。


「夜空の母さんは、半分王家の血を継いでいるんだ」


言いにくそうに伝えてくれた。


「えっ、で、でもそんなの決まりに反して…」


正式に結婚しているもの同士が、子を産むことができる。


王家と結婚すれば歴史にも残り、宮殿で生活することになる。