ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「え、うん…。そうだよ?」


さらに母さんの表情が曇ったその時。


コンコンッ。


ドアがノックされた。


「奥様、朝食をお持ちしました。それと、旦那様がお話したいと」


最悪のタイミングだった。


使用人だけならば誤魔化せたが、父様に誤魔化しは効かない。


「夜空、ちょっとお母さんを見てくれる?」


母さんに言われて、俺は視線を合わせた。


「皇夜空の瞳を青に戻してください。旦那様がこの部屋から出て行くまで、“お願いします”」


母さんは、俺の瞳に能力を使った。


母さんの能力は「祈り」で、神への忠誠がある者ほど祈りは届く。


軽い祈りならすぐに通る。


だから、俺の瞳もすぐに青色に戻った。


俺の瞳の色が戻ったところで、ちょうどドアも開いた。