ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

あっ!


今日って雨晴さんと帰る約束してたんだった…。


すごい待たせてる…!!


「それじゃあちょっと用事思い出したので帰ります!!失礼しました!」


急いで生徒会室を出て行こうとした。


その時、誰かが私の腕をつかんだ。


振り返ってみると、腕を掴んでいたのは那津葉先輩だった。


「ごめんね。えっと…はいこれ!私のメアド。今後のことについてとかお知らせするから…」


私が急いでいることが目に見えていたからか、少し申し訳なさそうにしている。


「ありがとうございます!いっぱい頼らせてもらいますね!!」


そう元気よく言うと、那津葉先輩が安心したように笑顔になってくれた。


そして私にぎゅっと抱きつく。


那津葉先輩の笑顔はやっぱりとびきり可愛い!


「はいはい、恋亜はくっつくのやめてねー。早く行ったほうがいいんじゃないの、恋星さん?」


「むぅ…紀羅くんのケチ」