ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

それは、俺の瞳の色と関係があった。


俺の瞳の色は、普段は薄い青のかかった感じだ。


けれどそれは偽りで、俺の母親が能力で隠したんだ。


本当の瞳の色を。


それが、皇家には存在しないはずの瞳の色だったから。


正確に言えば、存在してはいけなかったから。


俺の母親はとても優しい人だった。


そんな母親が好きで、昔は「かーさま、かーさま」と毎日足元にひっついていた。


父親は厳しい人で、なぜか母親に強く当たっていた。


最初は知らなかったけど、5歳の時に全てを知ったんだ。


俺の“罪”を。