ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

俺は部屋から出て、双羽に問い詰めた。


「それで?双羽さんはどこまで僕の心を読んだのかな?」


一応表の顔で聞いておく。


バレているかもしれないとはいえ、裏を見せるのは抵抗があるからな。


「えっと…皇くんが王家の人ってところまで…」


気まずそうに言う双羽に同情の目は向けず、むしろ冷たい目を向けてやった。


それより、どうするべきか迷っていた。


双羽の能力は厄介だ。


いつかは全てがバレてしまうだろう。


だったら。


「双羽さん、ちょっと外に出ない?ここじゃ話しにくいし」


その言葉の真意に気がついたように、コクっとうなずいてくれた。


断られたらどうしようか、と思っていたので安心する。


「じゃあ、少し遠くのコンビニにでも行く?」


俺はその提案に乗ることにした。