ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「…まあ、結果的に有利になれるんだからいいよな。王家の事情は、上級貴族でもあんまり知れないし」


そうなんだ、と思った。


王家の情報は、厳重に管理されてるのかもしれない。


そう思ったら、皇くんの存在が頼もしく思えた。


「あと、双羽さん。ちょっといいかな?」


「えっ、うん!」


気づくと彩鈴ちゃんと皇くんは、もう食事を終えていた。


それから、2人で部屋を出ていってしまった。


「やっかいなことにならないといいけどね〜」


華恋ちゃんも何かを感じとったみたいだった。


なんだか私も不安。


そして、皇くんのことを私が知れるのはもう少し先のこと。