ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

この2人の間に何があったのか。


少し気になる。


と、その時皇くんが口を開いた。


「話を戻すんですけど。僕、王家に知人がいるんです。その人に今度会って情報をもらってきます。そうすれば、何か対策ができるかもしれません」


「「「王家に知人?」」」


華恋ちゃんと一颯さん、それと莉子さんの声がかぶる。


王家ってことは、めちゃくちゃえらい人なんじゃ。


皇くんがそんなにすごい人と知り合いだとは思わなかったから、驚いて当たり前。


でも、彩鈴ちゃんだけはそんなに驚いていないみたい。


というより、もうすでに知っている、とでも言うような顔をしていた。


「まあ…事情がありまして。詳しくは、聞かないでくれると助かります」


そう言われてハッとする。


そうだよね、きっと何か事情があるよね。


嫌がってるのにわざわざ聞く理由もないし。