ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

こんなに優しそうな人なのに、あんまり信じられない。


監視っていうと、今の華恋ちゃんみたいな存在の人が近くにいたってことだよね。


「その時の監視役が蓮央だったってわけー。あいつにはいろいろ世話になってね、今も友人として仲良くしてんだ」


にこっと笑った顔は優しくて、睦季さんと本当に仲がいいのだなと感じた。


「華恋ちゃんと真鈴ちゃんの話も、蓮央からよく聞くんだよねー。優秀な幹部が入ってきてくれて安心って、いつも言ってるよ〜」


「そ、そうなんですね…。嬉しいです」


隠してるみたいだけど、隠しきれていない華恋ちゃんの喜び。


睦季さんっていう人に認められて、嬉しいみたい。


それほどすごい人ってことなのかな?


まあハンター協会の最高幹部さんみたいらしいし、そりゃそうだよね。


「よかったね、華恋ちゃん!」


こそっと華恋ちゃんに耳打ちした。


すると、照れくさそうに笑ってくれた。


「俺も、そんな優秀な華恋ちゃんに会ってみたかったんだよね〜。だから会えて嬉しいよ」


華恋ちゃんを見て、にこっとする一颯さん。