私が中学1年の時に、2年生の緑川陽咲という名前の先輩が入院した。
関わったことはなかったけれど、学校中で噂されていたから知っている。
その先輩は、どこかの組織の人に呪いをかけられただとか言われてる。
そして、目を覚まさなくなってしまったそう。
緑川先輩には恋人がいて、その恋人は3学期中は1度も教室に来なかったみたい。
確か名前は。
「朝雛先輩…もしかして、緑川先輩の恋人…ですか?」
「っ…!!」
名前は朝雛夜先輩。
同姓同名なんて、偶然すぎるから。
「…はぁー…そうだよ。俺は陽咲の恋人だ、今もね」
朝雛先輩が祖父に言っていた“好きな人”っていうのは、きっと緑川先輩のことなんだ。
一生目覚めなくても、その人は想われ続ける。
いいな…と思ってしまった自分が、やっぱり嫌いだ。
大嫌い。
関わったことはなかったけれど、学校中で噂されていたから知っている。
その先輩は、どこかの組織の人に呪いをかけられただとか言われてる。
そして、目を覚まさなくなってしまったそう。
緑川先輩には恋人がいて、その恋人は3学期中は1度も教室に来なかったみたい。
確か名前は。
「朝雛先輩…もしかして、緑川先輩の恋人…ですか?」
「っ…!!」
名前は朝雛夜先輩。
同姓同名なんて、偶然すぎるから。
「…はぁー…そうだよ。俺は陽咲の恋人だ、今もね」
朝雛先輩が祖父に言っていた“好きな人”っていうのは、きっと緑川先輩のことなんだ。
一生目覚めなくても、その人は想われ続ける。
いいな…と思ってしまった自分が、やっぱり嫌いだ。
大嫌い。



