ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

実は、夢色学園には寮が用意されている。


私達1年生は今週の土曜日から入寮する予定。


そして、なんと寮でのお金は全て学園が負担してくれている。


正確に言えば国が、だけれど。


確かに寮は3つあったかも…?


てことは女子寮、男子寮、特別寮ってことかな?


「さあ、これで説明は終わりだ。あと、君達にやってもらいたいことがあるんだ。初仕事になるね。」


私と三葉さんはきょとんとした表情で、声を合わせて言う。


「「やってもらいたいこと?」」


「そうなんだ。2つあってね?1つ目は、異能力者とヴァンパイアが人間に悪さをしていないか、人間達にこの真実を言いふらしていないかの監視」


「…なるほど。察しがつきましたよ。その決まりを現在まで守っているから、私達がその事実を知らなかったというわけですね…」


三葉さんの言葉を聞いてようやく理解した私は、そういうことかと頷く。


三葉さん本当に賢いな…さすが首席。


「そうだね。決まりでもあるしね。あとは…これはまあ…やっぱりいいや」


誤魔化すようににこっと笑いかける昊葉会長。