ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

私もこっそりと祖父に言う。


「はい、分かりました」


私も小声で返事をした。


やっぱり今回も、抗えない。


祖父と朝雛さんはどこかへ行ってしまって、今この部屋にいるのは私と朝雛先輩。


正直、話すことがなさすぎる。


特に朝雛先輩は女嫌いとかっていう噂もあるし、話しかけづらい。


でも、きっとここで黙ってたら祖父に怒られるだろう。


とにかくなんでもいいから話をしよう。


そう決めて、私から話始める。


「えと…朝雛先輩」


「…なに?」


朝雛先輩は視線を合わせない。


けれど、ここで話を止めては終わりだ。


何か言えば返してくれるなら、まだいい方だ。