ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

華恋ちゃんは頭を上げ、にこっと笑った。


少し引きつっていて、苦笑いみたいになっていることは触れないことにした。


「ありがとう。それじゃあ、私達の話を聞いてほしい」


その言葉には強い決意が含まれていて、思わず息を呑んだ。


「まずはこの資料をみてください」


真鈴さんのその言葉と同時に、スクリーンに映し出された資料。


その資料には、ずらっと文字が並んでいた。


その中に1文だけ、赤く太文字で書かれた文があった。


『各々“特別な血”の保護にあたるように。これは、ハンター協会の最重要任務である。』


そう書かれてあった。


「ここに書いてあるのは、ハンター協会からの指令よ」


華恋ちゃんと真鈴さんは、私にも分かりやすく語ってくれた。