ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

元気に私に向かって手を振っている。


その様子を見て、私も彼女に手を振り返す。


それよりも…なんでここに2人がいるんだろう。


それと、その隣にいる女性は誰なんだろう。


でも、とても美しい人というのは一目で分かった。


「さあ、みんなそろったわね。説明を始めましょうか」


私の後ろに立っていた華恋ちゃんが、前に出る。


説明がなんだかは分からないけど今は聞こう。


きっと、とても大切な話だから。


私はこの雰囲気から、その大切さを理解した。


暗く重たい空気を無視して、華恋ちゃんが喋り出す。


「まずはみんな、私達の事情に付き合ってくれた事に感謝するわ」


華恋ちゃんと真鈴さんは、私達に深々と頭を下げた。


「別にいいよ。俺達も雨晴さんに聞きたいことあるから」


気をつかってなのか、皇くんが言う。