ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「あっ!そうだった。華恋ちゃん、生徒会からこの手紙。今日定例会議だったみたいで…」


忘れていたが、昊葉会長にもらった手紙を持ってきたのだ。


今日の定例会議のことについて書かれた紙。


私達1組には伝えられていなかったみたいだし、華恋ちゃんは定例会議のことを知らないはず。


「そうだったのね。生徒会メンバーの方には悪いことしちゃったわ」


華恋ちゃんは申し訳なさそうに笑った。


気に留めることじゃないのに。


「大丈夫だよ!早退しちゃったんだしさ」


「…そうね。それじゃあ、行きましょうか」


「うん!行こう」


ふと考えた、どこに行くのだろうと。


華恋ちゃんの家に行くのだとしても、どうやっても20分はかかる。


橘駅は、ここからだと結構離れている駅だから。


「えっと、電車とか使うの?」


電車に乗るんだとしたら、お金が必要だよね。