さらに「ありがとう」とお礼を言ってきた。
まだ何もできていないのに、変な人。
でも、そんなところもひっくるめて好きだなと感じた。
「私の能力は“読心”で、覚醒すると“精神操作”になるの。精神を崩壊させることもできるこの能力は正直嫌い。でも…こんな能力でも、誰かの役に立てるなら、その役割を背負いたいの!」
私は、望めば大体の人の心を読むことができる。
覚醒には大きな負担がかかるため、できることの幅が広がる。
精神を自由自在に操り、悪用すれば崩壊させることができるこの能力は私は嫌い。
だって簡単にできちゃうから、すぐにでも“悪者”になれちゃうのが嫌なの。
でも、私はこの能力の本当の意味を見つけたい。
これが誰かの“幸せ”に繋がるなら、私は喜んで引き受ける。
「ええ、大丈夫よ彩鈴」
真鈴さんの凜とした声が部屋に響いて、私は顔を上げる。
「そうよ、彩鈴。例えばその能力は、治療とかにも使えるでしょう?」
「治療?」
まだ何もできていないのに、変な人。
でも、そんなところもひっくるめて好きだなと感じた。
「私の能力は“読心”で、覚醒すると“精神操作”になるの。精神を崩壊させることもできるこの能力は正直嫌い。でも…こんな能力でも、誰かの役に立てるなら、その役割を背負いたいの!」
私は、望めば大体の人の心を読むことができる。
覚醒には大きな負担がかかるため、できることの幅が広がる。
精神を自由自在に操り、悪用すれば崩壊させることができるこの能力は私は嫌い。
だって簡単にできちゃうから、すぐにでも“悪者”になれちゃうのが嫌なの。
でも、私はこの能力の本当の意味を見つけたい。
これが誰かの“幸せ”に繋がるなら、私は喜んで引き受ける。
「ええ、大丈夫よ彩鈴」
真鈴さんの凜とした声が部屋に響いて、私は顔を上げる。
「そうよ、彩鈴。例えばその能力は、治療とかにも使えるでしょう?」
「治療?」



