ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

私はそう言って、扉をノックした。


コンッ、コンッ。


静かな廊下にノックの音が響いて、私の恐怖心を煽っているみたい。


「失礼します」


私はそんなの気にしないと言い聞かせて、扉を開いた。


ギイッ。


嫌な音がして、扉は開いた。


部屋は少し薄暗く、電気がついていなかった。


けれどあかりはいらなさそう。


大きなスクリーンから強い光が出ているから。


スクリーンから少し離れたデスクに、きれいな女性が座っていた。


とても美しい白銀の髪をもつ女性が。


そう…例えるなら、女神のような。


その女性はゆっくりと私達の方を向いた。


「こんばんは」