ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

それと、さっきからなぜか階段をおりて地下に向かっているみたい。


…何をしに?


ふと疑問が浮かんだ。


2階分下がったところで、少し細めの廊下に出た。


人が全くいないし、音もほとんどしない。


でも、華恋ちゃんは構わずどんどん奥へ進んでいく。


そして、1番奥の大きな扉の前で華恋ちゃんは足を止めた。


きっとここに私を連れてきたんだ。


今は何を言われるのか少し怖い。


「さあ、入って。そんなに緊張しなくていいからね」


私の緊張をほぐすみたいに、笑顔を向けてくれた。


『やっぱり緊張しているのかしら…?』


華恋ちゃんの心が“大丈夫”ってことを示してくれてる。


友達を疑うなんて、私ダメじゃん。


「うん!ごめんね、人のお家って緊張しちゃって」