ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

華恋ちゃんとの通話が終了して、数分が経った。


周りを見ても華恋ちゃんの姿は見当たらない。


なんだか、ちゃんと合流できるか不安になってきた。


「彩鈴!」


突然私を呼ぶ声がしてそちらの方を向く。


そこには華恋ちゃんがいて、私に手を振っていた。


私も手を振りかえしながら、華恋ちゃんに駆け寄った。


「よかった〜合流できたねっ!」


さっきまでの不安は全くなくなって、華恋ちゃんに笑顔を見せる。


「ええ、そうね。それじゃあ行きましょうか」


華恋ちゃんは私の手を引いて、どこかへ歩き出した。


合流してから数分経って、今歩いているのはどこかの住宅街。


ちなみに、私の住む方向とは真逆。


いったいどこに向かっているのだろう。


こんな住宅街に来たってことは、華恋ちゃんの家だったりするのかな。