ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

***


準備を終えた私は、家を出た。


「いってきまーす!」


「いってらっしゃい、気を付けてね〜」


お母さんに微笑みかけてから。


「はぁ、はぁ」


なんだか早く会いたくて、道を走ってる。


5分くらい走り続けて、橘駅が見えてきた。


そうだ、電話しなきゃ。


手紙に、着いたら電話をしてと書いてあった。


それに橘駅は広いので、華恋ちゃんがどこにいるか探していると時間がかかってしまう。


手紙に書かれていた番号を丁寧に押していく。


「いよしっ!」


電話をする時って、緊張しちゃう。


だからええい!と、思い切って発信ボタンを押した。


プルル、プルル。