ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

***


その日、華恋ちゃんは5限が終わると早退してしまった。


正直気まずかったから、よかったのかもしれない。


でも、何の用があったのかは知りたかったかも。


結局私は授業に集中できずに、6限も終えてしまった。


気だるさを抱えながら私は席を立ち、彩鈴ちゃんに「バイバイ」と言って教室を後にした。


何か言っていたような気もしたが、私の耳には入らなかった。


下駄箱につき、上履きを靴箱に入れようとすると紙が入っていることに気がついた。


誰かからの手紙のようだ。


『恋星夢乃へ
今日は早退してしまってごめんなさい。用事があってね。それと、今日もし予定が空いていそうだったらあの公園に来てくれないかしら?時間は5時半でお願い。6時になっても来なかったら今日はやめるということで。待っているわね。
雨晴華恋より』


手紙を書いたのは華恋ちゃんだったみたいだ。


突然の呼び出しでびっくりしたけど、せっかくだし行こうと思う。


それで、いろいろ聞きたい。