ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

それにしても、華恋ちゃんが特別な血の1人だったなんて。


それと、覚醒済みってどういうことだろう。


何か違いがあるのだろうか。


守備(シールド)が使えるってことは、女神かな?」


「なんでもいいでしょ」


華恋ちゃんは全く答える気がないようで、さっきより機嫌が悪いみたい。


「昊乃と夢乃、彩鈴も帰るわよ」


ハッとして時間を見れば、昼休み終了の10分前。


急いで戻っても間に合うかどうか…ぎりぎりの時間になってしまった。


「え〜?」


夜神先輩はとても不満そう。


その顔がかわいくて励ましたくなったけれど、なにも言わなかった。


これ以上目をつけられたらと思うと、怖かったから。


「貴方も、昼休み終わるんだし早く教室に帰ったら?」


「もう〜わかったよ!」