ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

面白そうにくすくすと笑いながら、華恋ちゃんに向かって手をかざした。


蛇縛(スネークタイ)


夜神先輩がその言葉を発した瞬間、手のひらから蛇のようなものが飛び出した。


その蛇は、華恋ちゃんに威嚇しながら向かっていく。


これは…昨日の夜に来た、界李くんと橙李くんの能力みたいな感覚があった。


つまりこれは、ヴァンパイアとしての能力。


蛇が華恋ちゃんに当たる寸前、私は目をぎゅっとつぶった。


危ない!!


守備(シールド)


華恋ちゃんの凜とした声が広がり、何かが当たったような…キンッという音がなった。


金属同士がぶつかり合ったみたいな嫌な音だった。


私は、恐る恐る目を開けて状況を確認した。


見れば、蛇は華恋ちゃんの足元で倒れていた。


それから華恋ちゃんの前には、水色の膜のような何かが貼ってあった。


「なにこれ」