ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「ちょっ?!」


華恋ちゃんの「ヴァンパイアハンター」という言葉を聞いて焦った。


だって、目の前に人間である昊乃さんがいる。


他の人にヴァンパイアハンターについて知られてはいけないはず。


「くすくす。それ、人間の前で言っていいの?」


夜神先輩が、嫌味たっぷりに華恋ちゃんに向かって言う。


けれど、華恋ちゃんは平然としていて。


「私はそれを昊乃に言いに来たのよ。だから問題ないわ」


「…どういうこと?」


夜神先輩が、突然真剣な顔になって聞く。


私だって知りたい。


それを言いに来たって?


なんのために?


「ハンター協会本部より指令が出たの。内容は言えないけど、貴方みたいなヴァンパイアにはね」


「…へー」