ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

見ると、教室の扉の上にはうっすらと「準備室」と書いてあった。


今は使っていなくて、物置部屋に変わったのだという。


そういえば、昊乃さんはこの部屋に何の用があったのだろう。


先生に頼まれごとをされたとか?


この部屋にあるものをとりに来たとか。


考えたらきりがない。


なんにせよ、本人に聞けばいいことだろう。


「ねえ、華恋ちゃん。私達も来てよかった?ここで待ってよっか?」


私が聞くと、華恋ちゃんは驚いた表情をした。


それから、にこっといつものように笑顔になった。


「大丈夫よ。一緒に…」


ガラッ。


華恋ちゃんがしゃべっている時、突然物置部屋から女子生徒が出てきた。


勢いよく扉が開いたせいで、私たちは驚いて固まってしまった。


昊乃さん?!