ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

それより、“任せる”ってどういうことだろう?


まるで私たちが来るということが分かっていたような、そんな態度だった気がする。


疑問は少し残るけど、無事に芸能科校舎に入る許可をもらえたということでいいのだろう。


怒れれたりしなくてよかった。


「あー、さっきのことは気にしないでね!さ、行きましょうか」


貼り付けたような笑顔を見せながら、私と彩鈴ちゃんの手首をつかみ廊下を歩いていった。


私と彩鈴ちゃんは、華恋ちゃんに続いて後を追っていくしかなかった。