ヴァンパイアに狙われています！〜運命は危険な出会い〜

華恋ちゃんが探している人

昼食を食べ終わった私達は今、普通科校舎の2階にいる。


芸能科校舎に行くには、普通科校舎2階から行くしかない。


普通科の生徒はバッチを持っていないため、先生に見つかってしまえばすぐに止められてしまう。


本当は出入り禁止だからね。


バレないように…といっても、芸能科校舎に入ってすぐに職員室があるからこっそり行くのは不可能なのだ。


どうやって行くのかなと思っていると、華恋ちゃんは思いがけない行動をした。


堂々と2階の通路を通って芸能科校舎に入り、そのまま職員室の扉をノックしたのだ。


「ちょ！そんなことしたら、指導室行きだよ？！」


「大丈夫よ」


夢色学園は校則に対してだいぶ厳しいので、破ればすぐになんらかの処罰が下る。


そんなことは、華恋ちゃんも分かってるはずだけど。


すると先生がノックに反応して、出てきてくれた。


「どうしたのー？って、雨晴さんじゃない。わざわざありがとうね。じゃああとは任せるから自由に出入りしていいわよ」


職員室にいる女性の先生が対応をしてくれた。


その先生は特に怒る様子はみせなかった。