ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

学校の近くの道を華恋ちゃんと歩いていると、彩鈴ちゃんの姿を見つけた。


私は彩鈴ちゃんに駆け寄り、後ろから声をかける。


「彩鈴ちゃん!おはよう!!」


後ろから声をかけると、彩鈴ちゃんは驚いたようにばっと振り返った。


それから、いつものようにかわいい顔で笑いかけてくれた。


「夢乃ちゃんと華恋ちゃんか〜。びっくりしたっ!おはよう!」


今日も元気に挨拶をしてくれた彩鈴ちゃん。


いつも通りでなんだか安心する。


「華恋…ちゃん?」


彩鈴ちゃんが明るく私達に挨拶する中、華恋ちゃんはきょとんとした顔で彩鈴ちゃんを見ていた。


そういえば今、呼び方が違ったような気がする。


「あ!ごご、ごめん!嫌だった…?」


昨日までは、彩鈴ちゃんは華恋ちゃんのことを“雨晴さん”って呼んでいた気がする。


でも、華恋ちゃんはそういうのを気にするタイプじゃない。


「いいわよ。大歓迎!」