ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

***

「まあまあ、そんなに気を張ってると疲れちゃうよ?話長くなると思うし、座りなよ三葉さん」

すぐに黙ってしまった那津葉先輩とは違い、昊葉会長はいつもの笑顔で話しかけた。
そんな態度の昊葉会長が気に入らないのか、三葉さんは顔をしかめて舌打ちをした。

「ッチ。分かりました。でも、要件だけ聞いたら帰るんでさっさとしてください」

しぶしぶといった感じで、三葉さんがドサっと音を立ててソファに座る。
座ったことを確認すると、昊葉会長が真剣な顔になって話し始めた。
さっきまでニコニコしていた昊葉会長が真剣な表情になったのだから、それほど重要なのだと緊張が走る。

「まず、君たちは主席だから前期生徒会役員になってもらう」

そう昊葉会長に言われた後、三葉さんがソファから勢いよく立った。

「なんでそれを私がやらなくてはならないのでしょうか?」

怒りが混じっているようにも聞こえる。
けれどその態度にも動じずに、そのまま昊葉会長は話を進める。

「学園の決まりでね。1年の生徒会は前期と後期で分かれるんだ。前期は生徒会選挙もないから、普通科と芸能科それぞれの首席と次席の子、合計4人が入ってもらうことになってるんだ」

「…それって、必ずですか?」

三葉さんは相当生徒会に入りたくないみたいだ。