ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

皇くんがやったじゃん…。


皇くんが何かしたのは確かなはず。


でも、なんで突然こんなことになったのだろう。


「さっきよりは平気だけど…。なんなの、これ…?」


「…ほんとごめん」


申し訳なさそうに視線を逸らす。


こんなに謝られたら怒ったりできないよ…。


けれど、なんでこんなことをしたんだろう。


それに、私がこうなるって分かってたみたいな。


「…その、俺達ヴァンパイアには運命の人がいるらしいんだ。それで、俺の運命の人は夢乃って名前の子だって言われたんだ」


「えっ…?!」


私の名前は確かに夢乃で、もしかしたら私は皇くんの運命の人かもってこと…なのかな。


そんなの言われてもよく分からないけど。


「運命の人のヴァンパイアに噛まれると、強制的に発情しちゃうらしいんだ。まあ、その場合は抑制剤で抑えられるんだけど」


じゃあ私がさっき発情?したのは、やっぱり皇くんが運命の人だから…?