ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「どうぞ」


皇くんがドアを開けてくれて、中に入る。


そういえば、皇くんの部屋に入るのは初めてだ。


男の子の部屋に興味が湧いて、周りをきょろきょろと見る。


皇くんの部屋は想像以上にシンプルだった。


3段の本棚、ベッド、勉強用机。


それと、ベッドの上の棚にはかわいい猫の置物があった。


皇くんは猫が好きなのかもしれない。


「あんまり見ても面白いものないよ?」


皇くんは照れたように右手を首にやって、少し下を向いていた。


ランプの光しかないので薄暗くて見えずらいが、少し顔が赤いような気がする。


「あっ…ごめん!」


「…とりあえず、適当に座ってよ」


そう言われて、少し考えてから私は床にぺたんと座った。


それを見て、皇くんも私の隣に腰を下ろす。


「それで…?話したいことってなに?」


「僕のことについて、ちょっと伝えたいことがあってね」