ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「…『如月に生まれ落ちた夢の少女。血の契約を交え王冠(クラウン)の血も夢色へ開花する』。如月は2月生まれを指して、夢が名前に入る少女。そして夢色学園に通う生徒…つまり、これに当てはまるのは夢乃しかいないの」


確か橙李くんが言っていたものだ。


こんなに言われても、やっぱり信じられない。


いや、信じたくないだけかもしれない。


「そんな…。そんなの、嘘…」


3人とも私の顔を見てバツが悪そうに、思い詰めた顔をした。


でも、信じられない。


私は普通の環境で普通に育ってきた女子高生だよ?


突然、華恋ちゃんがパン!と手を叩いて言った。


「まだ決まったわけじゃないし!ただ狙われる対象になってるから、危ないし守るよってだけだから安心して」


私を励ますような言葉を、華恋ちゃんがかけてくれる。


(そうだよ、決まったわけじゃ…ないしね?)


私が王冠(クラウン)なんかじゃないと、願うばかりだった。


何かが変わってしまう気がしたから。


それは、嫌だな。