ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

少し間を空けて答えた。


「…そうよ。噂では蓮凰(れお)様がハンター協会から情報をもらったって」


「はぁ…前の侵入のやつか…」


華恋ちゃんの顔が険しくなった。


それから、諦めたように首を振った。


「まあいいわ。それより、これを見てちょうだい」


そう言って1枚の紙を見せてきた。


紙には「王冠(クラウン)候補である恋星夢乃を保護せよ」と書いてあった。


「わ、私…?」


王冠の伝承話は有名で、もちろん聞いたことがある。


吸血鬼によって初めての吸血を行った時に、髪色と瞳の色が変化して覚醒する。


覚醒すると、誰にでも自身の力を分け与えることが出来るようになる。


力は覚醒者によって違うので、どんな能力が宿るかは不明。


そして、王冠は魔界で王になるに必要不可欠な存在で、王冠と血の契約を交わした者が王になることが出来る。


そんなすごい存在が私なんて、そんなわけがないじゃない。


「恋星さんは予言について聞いたことはある?」


皇くんに聞かれて、首を横に振る。