ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

電撃雨(イレクトレイン)


その時ピカっと空が光ると同時に、私の前に何かが落ちてきた。


そう、稲妻(いなずま)のような何かが。


「夜空か…なんでお前がここにいる」


私の後ろにいた男の子が、いら立ちと動揺を含んだように言った。


界李(かいり)橙李(とうり)こそ…なにをしに来た」


皇くん…?


声だけで分かる、彼の声なら。


そしてすごく怒っている。


恐る恐る振り返ると、冷徹な目で2人を睨む皇くんがいた。


そんな皇くんは見たことがなくて、少し怖く感じてしまう。


それから、皇くんを笑い飛ばすように界李と呼ばれた男の子が言った。


「はっ。別にいいだろ〜?王冠(クラウン)がこの女の子かもって噂が魔界にあってよー。だから確かめに、橙李と人間界に来たんだよ」


「魔界にも噂が…?」


口を挟んだのは思わぬ人物、華恋ちゃんだった。