ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

「あのくらいじゃヴァンパイアは無傷だ。もろい人間達はこうも心配するものなのだな」


とっさに振り返るといたのは、無表情で冷然とした恐ろしく美しい男の子。


それに、垂れ目で馴染みやすそうだが、どこか怖い雰囲気をまとう男の子2人だった。


どちらも私が見たことのない顔だった。


いきなり現れたので、動揺する。


「なぁ、こいつが王冠(クラウン)ってまじ?」


そう言った男の子の瞳は、みるみる赤色に変わっていった。


逃げたいのに、彼の目から視線を外すことができない。


その怖さに足がガクガクと震えた。


「“動くな”」


怖い…!


でも動かなきゃ…。


私は恐怖で動かない足を必死に足を動かし、後ずさった。


そんな私を見て、男の子はとても驚いた顔をした。


「へぇ、催眠が効かないってことは、ほんとだったんだ〜?」


腕が痛くなるほどギュッと握られて、これ以上動けない。


でも、ここから逃げなくちゃ。