ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜

私の後ろには、信じがたいが確かに美琴ちゃんがいた。


それに、美琴ちゃんの目はいつも黒いはずなのに、今はとても深い青の宝石のようだった。


それは異様なほど美しいもので、怖いはずがきれいで見惚れてしまうほどだった。


「夢乃に何をしたの…?答えなさいよ雨晴華恋!!」


いつもの冷静さやクールな雰囲気はなくて、ただ怒っていた。


それはきっと私のためなんだと思い、胸がじーんと熱くなった。


私は華恋ちゃんのことを誤解してほしくなくて、美琴ちゃんを止めた。


「み、美琴ちゃん…私、大丈夫だから」


「夢乃…。本当?何もさせてない?」


美琴ちゃんは私を心配するように見つめてくる。


こんなにも優しい親友がいるなんて私は幸せ者。


「うん!大丈夫だよ!ちょっと話をしてただけだから…」


「話…?」


疑いの目を向けられて、思わず「うっ…」と言ってしまう。


話をしてただけ…だよね?


ひかえ気味に華恋ちゃんを見て、助けを求める。