裏社会の私と表社会の貴方との境界線

真鈴に会える嬉しさのあまり、全力で走っていく。


まだ太陽も上がっていないこの時間は、当たる風がとても冷たかった。


さっきから言っている「真鈴」という人物は、お互いになんでも言い合える私の大好きな親友だ。


たったひとりの親友。


美しい白銀の髪を持ち、綺麗な二重と鼻筋が顔の美しさをより引き立たせる、まさに美少女だ。


そのような容姿には、実は理由がある。


それは、“伝承話”だ。


伝承話に出てくる人物は何人かいるが、その中のひとりに「女神」がいる。


この世に女神は2人存在すると言われていて、それぞれ容姿や能力が違う。


1、白銀の髪を持つ女。恐ろしく美しい容姿で人々を魅了する。魔力の原料は命であり、いつの日か力尽きる。


2、紫の髪を持つ女。頭脳、体力共に完璧であり彼女を止められる者はいない。莫大な魔力を持ち、想像を現実へと変える。


1の白銀の髪を持つ女は真鈴のことであり、2の紫色の髪を持つ女は私のことである。


この能力のおかげで、私は今も生きていられる。


そのことにとても感謝しているのだ。


私は7歳のあの頃を思い出す。