裏社会の私と表社会の貴方との境界線

あれっ?


ここはどこだろう…。


気がつくと、また全く別の場所にいた。


普通だったらおかしいと思うだろうが、何故だか今の私にはそうは思えない。


これが普通のようにも思えてしまう。


今の自分の格好を見て、何をしようとしていたのかを必死に思い出す。


白色のマフラー、いつも着ている使用人用のメイド服の上に羽織もの。


手には指をすっぽり隠す、水色の可愛らしいデザインの手袋。


そうだ!


真鈴に会わないと!!


とっさに時間を確認する。


今は午前3時4分。


仕事が始まるまであと1時間ほどあり、ほっとする。


私は周りの人を起こさぬよう、出来るだけ音を立てずに玄関のドアを開けて外へ出た。


周りの…特に、アヤネ様に会ってしまえば大変なことになる。