裏社会の私と表社会の貴方との境界線

それから、そういえばと羅華が思い出したように言う。


「今日って華恋姉予定あるんじゃなかった?それで今日は任務には出ないって昨日言ってたような…」


私は羅華の言葉を聞いて顔をしかめた。


「あいつらに呼び出されたのよ。また、どうせろくなことじゃない」


私の言葉を聞いて分かったのか、瑠璃華と羅華も嫌そうな顔をした。


当然“あいつら”というのが誰かよく知っている。


「私もあいつらきらーい!同じ組織なのも嫌なのに、婚約までさせられるし!!予定だけどさ…でも納得いかない!」


「同感。俺も嫌だな。なんていうか、あの人達何考えてるか分からないとこあるしさ…」


みんな同じ意見で、たまに愚痴を言い合ったりもする。


「仕方がないでしょ、ファミリーでいったら私達がトップだけど、組織でいったらあいつらの方が上なわけだし…」


私がそう言うと、瑠璃華も羅華も黙ってしまった。


あなた達にも説明してあげる。


私達の世界には2大組織と呼ばれている、ふたつの大組織が存在するの。


裏社会は「ナイトメア」で関わった事件は悪夢のように消え、迷宮入りするという意味でつけられたの。


表社会は「スカイブルー」で彼らが担当する事件は必ず解決して、未来が空のように輝くという意味でつけられたらしいの。


私達とあいつら…暗殺一家メア家がトップであるナイトメアと、92人の名探偵が所属するスカイブルーは常日頃(つねひごろ)敵対している。