***
ッキ!
約1時間後に車が停まった…つまり目的地についたようだ。
「そう言えば私、目的地がどこか知らないわ。迎えに行くとしか言われてないから…」
すぐそばにいたツキに、とりあえず疑問を投げかけてみる。
一瞬嫌そうにしたが、ひとりで納得したようにうなずいてから答えてくれた。
「スカイ学園の寮。僕達は3階の部屋だって」
「?“僕達”って…みんな同じ部屋なの?」
寮っていうのはひとり1部屋だと思っていた。
それに、年頃の男女が同じ部屋っていうのも不思議だ。
「そうだってよ。まあ、個人部屋が1人1人あるみたいだし安心して」
「えっ?!あ、うん!」
今のは本当に焦った。
感情を出さぬよう教わってきたので、なかなか私の心を読める人物などいないから。
それにしても、動揺しすぎた。
あんなにも感情を出したのは何年ぶりだろうかと思うほどに。
「おーい!こっちこっち!」
寮の方から、誰かを呼んでいるような声が聞こえた。
まだ寮へは距離があるので、そこに立っている人物の顔はよく見えない。
しかし、今の声から察するに…。
「「ユウうるさ」」
私とツキの声が重なり、顔を見合わせる。
その時見た表情は一度も忘れた事がない。
ツキが私に初めて見せてくれたのは、とても穏やかで優しい笑顔だった。
ッキ!
約1時間後に車が停まった…つまり目的地についたようだ。
「そう言えば私、目的地がどこか知らないわ。迎えに行くとしか言われてないから…」
すぐそばにいたツキに、とりあえず疑問を投げかけてみる。
一瞬嫌そうにしたが、ひとりで納得したようにうなずいてから答えてくれた。
「スカイ学園の寮。僕達は3階の部屋だって」
「?“僕達”って…みんな同じ部屋なの?」
寮っていうのはひとり1部屋だと思っていた。
それに、年頃の男女が同じ部屋っていうのも不思議だ。
「そうだってよ。まあ、個人部屋が1人1人あるみたいだし安心して」
「えっ?!あ、うん!」
今のは本当に焦った。
感情を出さぬよう教わってきたので、なかなか私の心を読める人物などいないから。
それにしても、動揺しすぎた。
あんなにも感情を出したのは何年ぶりだろうかと思うほどに。
「おーい!こっちこっち!」
寮の方から、誰かを呼んでいるような声が聞こえた。
まだ寮へは距離があるので、そこに立っている人物の顔はよく見えない。
しかし、今の声から察するに…。
「「ユウうるさ」」
私とツキの声が重なり、顔を見合わせる。
その時見た表情は一度も忘れた事がない。
ツキが私に初めて見せてくれたのは、とても穏やかで優しい笑顔だった。


