「あははっ、だからさ、俺たちは似た者同士だろ?」
「えぇっと」
「国民の前では個人ではなく、象徴として見られる立場だ。だからこそ、互いの前では個人でいてもいいんじゃないかってこと」
「互いの、前では?」
「そ。……俺はアルゲイドの友達だからね。まぁ、そうでなくてもオルコットの第一王子だからさ、最低限は隣国の情報だって知ってる」
(あ……)
少し目を伏せ、声色を落としたサイラスの言葉でハッとする。
彼は、今から行くパーティーの主催と私の関係を知っているのだろう。
(考えれば当たり前、ね)
王妃の実家なんて調べなくてもわかることだし、それと同じくらいリンディ国の王妃が末の姫の出産時に亡くなったことも有名だ。そして今から行くパーティーの主催との関係も同じくである。
きっとこれは、頼ってもいいということだったのだろう。そして私が本音を口にせず、『緊張』なんて言葉で誤魔化したから、わざとこういう言い回しをしてくれたのだ。
「優しい人」
思わずぽつりと言葉が漏れる。
焦って自身の口もとを両手で押さえるが、サイラスには聞こえなかったのか――それとも聞こえないフリをしてくれたのか。
「えぇっと」
「国民の前では個人ではなく、象徴として見られる立場だ。だからこそ、互いの前では個人でいてもいいんじゃないかってこと」
「互いの、前では?」
「そ。……俺はアルゲイドの友達だからね。まぁ、そうでなくてもオルコットの第一王子だからさ、最低限は隣国の情報だって知ってる」
(あ……)
少し目を伏せ、声色を落としたサイラスの言葉でハッとする。
彼は、今から行くパーティーの主催と私の関係を知っているのだろう。
(考えれば当たり前、ね)
王妃の実家なんて調べなくてもわかることだし、それと同じくらいリンディ国の王妃が末の姫の出産時に亡くなったことも有名だ。そして今から行くパーティーの主催との関係も同じくである。
きっとこれは、頼ってもいいということだったのだろう。そして私が本音を口にせず、『緊張』なんて言葉で誤魔化したから、わざとこういう言い回しをしてくれたのだ。
「優しい人」
思わずぽつりと言葉が漏れる。
焦って自身の口もとを両手で押さえるが、サイラスには聞こえなかったのか――それとも聞こえないフリをしてくれたのか。

