それは尊敬する友人の末の妹。
王族でありながら魔力を持たなかった少女。いや、もう十九歳で成人しているはずの彼女は、『幽霊姫』という不名誉なあだ名で貴族たちから馬鹿にされているらしい。
しかも、あのアルゲイドも含めた家族たちからも冷遇されていて、メイドたちからも相手にされていないという。
そんな彼女の唯一の味方が、その国のソードマスターだ。
「ふっ、あり得ないにもほどがあるだろ」
この噂はリンディ国では広まっているが、現に俺の国では誰も知らない。俺が知っているのは、アルゲイドと親交があるからだ。とは言っても、こっちの方は彼から直接聞いたのではなく、彼の国にお忍びで遊びに行った時に聞いたものだ。
その噂のあり得なさに思わず笑いが込み上げたほど。
誰より家族を優先しているアルゲイドが、妹を可愛がらないはずがない。
いや、そもそも冷遇されている人間の護衛騎士に、ソードマスターなんていう特別な騎士を付けるはずなどないのだ。
つまりこの噂は全て偽物で、ソードマスターが護衛についていることを考えると……
「引きこもりじゃなくて、とんでもないお転婆姫ってことだろうなぁ」
王族でありながら魔力を持たなかった少女。いや、もう十九歳で成人しているはずの彼女は、『幽霊姫』という不名誉なあだ名で貴族たちから馬鹿にされているらしい。
しかも、あのアルゲイドも含めた家族たちからも冷遇されていて、メイドたちからも相手にされていないという。
そんな彼女の唯一の味方が、その国のソードマスターだ。
「ふっ、あり得ないにもほどがあるだろ」
この噂はリンディ国では広まっているが、現に俺の国では誰も知らない。俺が知っているのは、アルゲイドと親交があるからだ。とは言っても、こっちの方は彼から直接聞いたのではなく、彼の国にお忍びで遊びに行った時に聞いたものだ。
その噂のあり得なさに思わず笑いが込み上げたほど。
誰より家族を優先しているアルゲイドが、妹を可愛がらないはずがない。
いや、そもそも冷遇されている人間の護衛騎士に、ソードマスターなんていう特別な騎士を付けるはずなどないのだ。
つまりこの噂は全て偽物で、ソードマスターが護衛についていることを考えると……
「引きこもりじゃなくて、とんでもないお転婆姫ってことだろうなぁ」

