幽霊姫は止まれない!

「知ってるかな、俺とアルゲイドって友人なんだよね。アルゲイドがこっちに来たときに親しくなったんだけど」

 兄からも留学中に親しくなったという旨は聞いていたので、素直に頷く。すると、サイラスは嬉しそうにパッと表情を明るくさせた。

「良かった! 俺だけ友人だと思ってたら、どうやってアルゲイドに友人だと認めさせようか計画を練らなきゃだったな」
 そして続く彼の言い分に思わず吹き出してしまう。

(友人になる、じゃなくて、認めさせる、なんだ)
 
「ふふっ、認めさせる計画ってことは、友人であることは確定なんですね?」
「当たり前でしょ? 親友と言っても過言じゃないね。まぁ、アルゲイドの双子の妹さんたちと同じ年だから認めたくないかなーって思ってたけど」

 そしてわざとらしく眉を潜め、首を傾げた彼は、今度はニッと口角を上げた。

「あのちょっと堅物シスコン王子に、ちゃんと友人認定されてて安心した! あ、これって不敬?」
「ふふ、はい。お兄様はサイラス様をちゃんと友人だと認識しておりましたし──そのどれもが真実なので、不敬だとは思いませんよ」
「あはは、良かった!」